いきなり癌がやってきた ~私に何ができるのか~

長年付き合ってきた彼氏が膵がん告知…備忘録を兼ねた日記です

ひとつずつさよならのご挨拶をする~おうち~(緩和生活初日)

拠点病院での診察後、フツーに戻る予定だった彼の家。
直前までやってた点滴もそのまま、ゴミもそのまま…
タオルやシーツを洗いたい。私の家には、仕事に着ていく服もない。
やらないといけないことに駆られて部屋の鍵を開けたら突然泣けてきた。
兄弟にも行政にも頼らず1人で面倒を見てきたお母さんを見送った後、
2月に購入したばかりのこのマンション。
「やっと落ち着いたから、これからここでお前と2人で暮らそうって。年間予約席買って
行きたいときに甲子園行ってって。色々考えてたのになー ごめんな」と昨日聞かされました。
なのにもうここに彼は戻らない。私が「ただいま」と帰ることもない。
この家の中に思い出のないものはない。
腰が痛い彼に一生ものだから贅沢しようと提案して決めたベッドやソファー。
私の使い勝手で買いそろえた家電。在宅看護のために私が買い集めたモノたち。
彼がこの「我が家」で不安や苦痛なく眠れた夜は何日あったんだろう。
この部屋のすべてに「さようなら、ありがとうございました」とお別れの挨拶をして
彼の待つ病室に帰る緩和生活1日目の夕暮れでした

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