さよならのご挨拶をする~実感はいまだにない~（緩和生活6日目夜半）

二夜完徹は人間の限界か…
出来れば椅子に座って目を閉じたいけど何らかの音を立てて彼が起こす。鬼w
顎が上下する浅い呼吸、痛みから解放されてうとうとと眠る。たまにカッと見開く目は
「どうした？」と声を掛けてもそのまま閉じてしまう。ここに私がいることは解ってるのかな
眠っても目覚めてもいない彼に、これまでの楽しかったことや「実はね」の話を延々し続けた。
そんな私の話に対する返信なのか、なんとか私の肩を抱き寄せようとする。
だけど力が入らない腕はそのままベッドにずり落ちる…

22時過ぎ、ここまで何度も踏ん張ってきた彼が氷を買いに出た私を
これまでとは違う様子で待っててくれた。
もう「よく頑張ったね」「ありがとう」「たのしかった」「待っててね」「見つけてね」と
さよならのご挨拶をするしかない。
苦しくないように、辛くないように、さびしくないように2人息を合わせて
「短く浅い呼吸」を繰り返し00:04に彼を見送りました。

最期の言葉は聞き取れないほど小さなありがとうだったように思います。
聞き間違いかもしれないけど、聞き返しても言ってくれなかった

ずーっとそばにいて看取った私が知ってること
フェンタニルからモルヒネに変わって2日。
最後の最後の最後まで私の声は彼に届いていた。
返事としての言葉を発することはできなかったけど、私の言ってることを理解して
応えようとする意思を持っていた。だけど体が言うことを聞かなかったんだ

戦う皆さんのブログ。日々穏やかに過ごして頂けるよう切に願います。
どうか「誰かの迷惑」なんて考えず自分の思いを貫き通してください


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